日々徒然

zatta!

『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』

思った以上にしっかりドルシネ用に作ってあった。ドルシネで観る意味のある作品。良質な音響で浴びる三代目最高!声も歌も息づかいも余すところなく堪能できる贅沢な99分だった。『Lose Control』めちゃくちゃよかった、ドルシネの真骨頂。

一方で、エフェクトなど演出が過剰すぎると感じるところが多々あり、いまいちパフォーマンスに集中できなかった。ボーカル&ダンスグループを応援しているのだからダンスをちゃんと見たいと思うのはわがままではない筈だ。前半パフォーマーのソロが悉く潰されていて、申し訳ないがイラっとした。パフォーマンスを見せる気があるのだろうか。演出はどうでもいいといってしまうと乱暴だが、どうでもいいからダンスをもっと見せてほしい。ダンスが見たい。

本作に限らず、LDHのライブ映像はダンスが素材扱いなのが気になる。観客もそう。すべて素材、パーツだから、ああいう風になる。(※個人の見解)やたらカット割が多いのも、そうすればちゃんと編集しているように見えるからだろうか。ならないけど。

あと、おそらく「作り手の考えるかっこいい」と「観客の考えるかっこいい」にズレがある。パフォーマンスそのものが十二分にかっこいいのだから、変に味つけしようとせずにそのまま活かしてくれればいい。求めているのは凝った映像ではなく見やすい映像なのだが、これがなかなか叶わない。本作を見て、これがかっこいいと思っているのならこれから先もこちらが望むようなものは得られないだろうなと感じた。MADじゃない、ライブ映像が見たい。

しっかり楽しめた。良い体験だった。でも、やっぱり現場しか勝たん。