すごかった……
終始ハイテンションな翔平くんを見ながらこの勢いで朗読劇いける？？と思っていたけれど、流石プロ。見事に演じきっていた。「エモい」という言葉は個人的にあまり使わずにいたいのだが、至るところに「エモ」があって苦しくなった。
「マティアスが抜けなくなるっていうのが怖くて赤髪やめたんですよ」
「髪の毛見てください。どこがマティアスなんですか」
翔平くんのテンションは相変わらずおかしかったけれど（褒めてる）この発言で、すでに信頼度はMAX。役を大切にしているからこそ出る言葉だと感じた。
ていうか、すごくない？
翔平くんがマティアスへと近づいていく姿を見せてもらえてるんだよ？？
すごくない？？？
こんな希有な体験をタダでさせてもらえていいのかと別の意味で心配になったし、緊張した。翔平くんの緊張がはちゃめちゃに伝わってきてただでさえ緊張しているのに、なんかもうとにかく無事に終わってくれと祈るような心地だった。翔平くん「台本さっき貰ったんすよ」 それは緊張するよ！！！ ただの無関係な傍観者なのに謎のド緊張だった。
そもそも容姿が違う。
朗読劇だから情景は変わらない。
目を閉じて舞台のマティアスを想像してそれぞれ世界観を作って欲しい。
ステージと客席が一緒に作り上げるように、画面の向こうとこちらも一緒にETERNALの世界をつくる。すごい体験だ。帽子を深く被り、翔平くんの目つきが変わる。マティアスだ。この空気感をどう言葉で表せばいいのかわからない。確かなのは、なかなか経験できるものではないということだ。
そうして始まった朗読劇は最高だった。翔平くんには悪いけれど、目を開けてしっかり見ながら浸らせてもらった。久しぶりに訪れるETERNALの世界は懐かしく、居心地がよかった。マティアスの少年時代が垣間見えるたびに誇張ではなく悶えた。途中で耐えきれず「うぅーっ」と唸り声を上げた。
何でも言うことを聞く「いいこ」だったマティアス
「きれい」や「楽しいこと」の意味（価値）がわからないマティアス
血塗れだったいいこなマティアス……
どうして舞台『ETERNAL』の円盤出てないんですか？？？？？
噛んだ時にオージャス（発作）が出てしまい、我慢できなかったか……！と思ったが、終わった後に翔平くんが「出すつもりなかったけど出ちゃったよねぇ」と話すのを聞いてむちゃくちゃ納得してしまった。それはそう。発作ってそういうもの。正しく発作。
十分マティアスだったと思うけれど「完全には戻らない、ニュアンスとか」と話す翔平くん、本当に信頼できる。「マティアスって心許すんだ」という何気ない一言がおたくの心を撃ち抜いていった。こういう言葉が無意識に出るの、ありがたいですね。
それにしても葛木さんの脚本の素晴らしいことよ。
舞台が無理なら朗読劇。それも無理ならドラマCD。それも難しければCLで配信など何でもいいので舞台ETERNALの派生作品お待ちしてます！そして、舞台ETERNAL3が上演される暁には1と2の円盤よろしくお願いします！！
