日々徒然

zatta!

メロディが頭から離れない

ミュージカル「フィーダシュタント」を観たくて観たくてしょうがない。しかしながら、スケジュール的にせいぜいあと一公演。その一公演はすでにチケットを持っている。

あー、フィーダシュタントが見たい。

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ゲネの映像を見ては「フィーダシュタント浴びたい」おばけになっている。好きな曲は入ってないんだよ、ネタバレだから!!

情報が出た時から好きだろうと予想していたが、思った以上に好きでぶっささりまくっている。アンサンブルなし、キャスト6名でつくりあげられる美しくも残酷な世界。とにかく曲がいい。さすが韓国ミュージカル。キャラクターのどでか感情がぶつかりあうのも韓国ミュージカル。

二幕がとにかくやばい。まず、一発目の曲があまりに良すぎる好きすぎる。疾走感あふれるテンポで怒涛のタネあかし&伏線回収が襲いかかり、感情と脳が悲鳴を上げる。待ってくれと思っても待ってはくれない。ラストへ向かい、まっしぐらに駆け抜けていく。この心地よさが中毒になる。展開としては予想の範疇だが、見せ方と構成が上手くて手に汗を握る。クライマックスは一体どうなるのかとハラハラしながら見守り、彼の、彼らの選択を受け止めるほかなく、いとおしさと悲しみと悔しさと、様々な感情が胸中を渦巻く。壮絶さに反して爽やかな清涼感さえ漂うラストは、何度見ても胸が苦しくなる。

あー、フィーダシュタントが見たい。

ランペからはRIKUさんと翔平くんが出演しているが、二人ともハマリ役。翔平くん自身も話していたけれど、あてがきではないのにあてがきじゃないかと思えるほど。

個人的には、翔平くん演じるジャスパーがとても好ましく、愛らしくチャーミングで、癒しであり”光”だった。圧倒的、光。抱える闇があれど、彼が放つ光に仲間のみならず観客も心を慰められた。ミュージカル初挑戦とは思えない堂々とした歌唱ぶりに、これからもミュージカルへ出てほしいと思った。初日こそ硬さが残っていたものの、翌日にはすっかり適応していたところに現場対応力の強さを見た。流石、鍛えられている。

アベル役の糸川くんは昔から見ている役者さん。今回のお芝居、本っっっ当に良かった。表情も歌も何もかもが素晴らしく、いい役をもらったとしみじみ。実質W主演。カテコでお隣の翔平くんと仲良くちょっかいを出し合っているのが微笑ましい。芯のある凛としたアベルの佇まいに儚さが滲むのが美しく、何度も目頭が熱くなった。

ハーゲン役の吉高くんとフレドリッヒ役の正木くんは初めまして。
吉高くん、むちゃくちゃ上手い! 出演作を調べたところ、知っている演目だとエーステに出ていた。自分は1st Seasonで離れてしまった為見たことがなかったが、なるほど。納得。カラビナーの歌が良すぎて頭に残りすぎてどうにかしてほしい。作中で最も成長が見られるキャラクターで、感情の移り変わりなど難しかったと思うが繊細に、丁寧に演じていてとてもよかった。
正木くんは二幕でひっくり返った。え……何そのギャップ。やばくない?? あんなに綺麗な歌声なんですね。泣きながら台詞を言ったり歌ったりするのがとても上手くて、こちらも終わった後即調べたところ声優さんだったのでむちゃくちゃ納得した。すごかった……本当。一幕の最初の方で「この高音誰?」と思ったのは正木くんだったんだな。

クレア役の藤田玲さんは、様々な舞台でお世話になっております今回もお世話になりますだったので、いつも通り素敵な歌声とお芝居を浴びれて幸せでした。おそらくクレアもああなるまでに色々あったんだろうなと思いつつ、舞台上では圧倒的強者、権力者としての佇まいで場をひきしめていて流石の貫禄だった。

様々な面において、座組で頼りになる存在。ありがとうございます。

本当にいい作品で、今のご時世・時代に必要なことが詰まっているので配信を何卒。何卒配信をお願いしたい。でももうないかな。絶対あると思ったんだけどなー。

あと一回、目に焼きつけてきます。