日々徒然

zatta!

RRR

映画館で予告が流れていた時から観たいと思っていた『RRR』なかなかタイミングが合わず今頃になってしまったがようやく観た。めちゃくちゃ面白かった!!!コロナ前と比べると明らかに体力と集中力が落ちたおたく、3時間近くある作品を見届けられるかどうか不安だったが、結論からいうと杞憂だった。いや、濃すぎん??? 3時間ずっとメインディッシュをお出しされて休む暇も、飽きる隙もありはしない。突如挟まる「INTERVAL」のワードアート(ワードアートではない)に「えっ?」と思った時ぐらいだ、気を抜けたのは。最初から最後までクライマックス。だれるどころか、常にトップスピードで駆け抜けていく。シンプルに脚本が上手い。回想と歌の使い方が巧みで唸った。なるほどなー。インド映画は『ムトゥ 踊るマハラジャ』で止まっていたので色々と衝撃だった。やっぱり『バーフバリ』も見ないとだな。録画容量の関係で見ずに消してしまったのが惜しまれる。時間をつくってちゃんと見よう。

メインの二人がとにかく魅力的。最初の方は顔の見分けがつかず、ついたと思ったら違っていたりで若干混乱したがじきに慣れた。ビシっと制服を着こんだストイックな警察官が、終盤野生の狩人にメタモルフォーゼして大喜びした。かっこよすぎるが!?ハイローより治安が悪くて最高だった。歴史背景を考えると最高どころか最低だが、エンタメ視点ではバリバリ最強No.1。アクションがダイナミックで迫力ありすぎた。スケールが大きいってもんじゃない。トラックの荷台から猛獣たちと飛び出してくる画があまりに強くて笑いそうになった。最高。

終始豪快で痛快なバトルが繰り広げられる一方で、メイン二人の友情の育み方やヒロインとの距離の縮め方など、人と人との交流がやわらかく繊細なタッチで描かれていて感情移入しやすかった。アクションは「いやいやいや」とツッコみたくなる展開のオンパレードでノリと勢いで押していく強さがあったが(そこがいい)、登場人物の感情の流れは丁寧で瑞々しくバランスが取れている。この部分の説得力があるから、単なる破茶滅茶映画にならずに済んでいると思う。観終えた後、周りにいた人が「もっと最初から最後までコミカルだと思っていた」と話していたが、そういう作品ではなかったところに自分は惹かれた。良いものを観た。

第46回日本アカデミー賞「優秀外国作品賞」受賞おめでとうございます!

それにしてもグラシネのIMAXは群を抜いている。最高。ここのIMAXを経験するとなかなか他では観られない。推し映画館。