バンドリハの気配がないので今回もバンドなしだろうと思っていた"16"ツアー生バンドの知らせに沸いた月曜。
翌火曜にこれである。
#THERAMPAGE
— THE RAMPAGE OFFICIAL (@therampagefext) 2023年5月23日
𝐋𝐈𝐕𝐄 𝐓𝐎𝐔𝐑 𝟐𝟎𝟐𝟑 "𝟏𝟔" #RAVERS の皆さん
ぜひライブまでに
「#OnlyOne」をたくさん聴いて
覚えてきてください☺️🙏✨
会場で皆さんの声を1つにし、
素敵な思い出を作りましょう❤️🔥https://t.co/WYoSLgmUkj#SIXTEEN#16BOOSTERZ#乗り遅れ厳禁だ pic.twitter.com/IzmqiahxqG
いやーーー……マジか。
ライブでの発声が解禁されて数ヶ月。LDHだけでなくそれ以外の界隈にも足を運んだ。そして、もれなく歌わされた。それ自体はいい。コール&レスポンスはライブの醍醐味でもある。アーティストも長らく歓声を浴びることができず物足りなさがあっただろうし、ファンの声を聞きたい、ファンに歌ってほしいと思うのはごくごく普通のことだ。
しかしながら、事前に「歌いましょう」とお知らせされることは普通ではない。公式が積極的にネタバレしていくスタイル。ネタバレ回避民としては乾いた笑いしかでない。自分は「初めて体験した時に沸き上がる感情」を大事にしているので、事前情報を入れたくない場合は雰囲気バレすら避ける。セットリストとは何も関係ないMCやメンバー同士が〇〇していた等も含めてすべて避ける。何も入れたくない。
それなのに、"16"ツアーはすでに1曲目が『16BOOSTERZ』であることも(キックオフソングな以上わかっていたことではあるが)、『NO GRAVITY』『ROLL UP』『ハジマリノウタ』『BIONIC』がセトリ入りしていることも仄めかされている。その上で、これだ。なんかもう本当……笑える。
当日その場で「歌え」と促されるのと、あらかじめこの曲をみんなで歌いたいので復習してきてくださいと言われるのとでは同じ「歌う」でも全然違う。前者は燃え、後者は萎える。これで感動しましょうなんて押しつけをされるとは思わなかった。嘘、『ハジマリノウタ』のファンの節目写真募集が第一弾だ。いや、なんかさ、もっと他にあるじゃん。
アーティストはファンの歌を聞いて感動したいのかもしれないが、ファンはファンの歌を聞く為に高い金を払ってライブへ足を運ぶわけではない。無論、こういう企画が好きな層も多いのだろう。現にTwitterでは「泣ける」との声が多数上がっている。そういう層がLDHのボリュームゾーンなのだろうが、ライブガチ勢には軒並み不評なのが興味深い。お金を落としている層が萎えて降りるなんてことにならなければいいが。自分もいささか不安ではあるが、合唱曲エンドでなければおそらく耐えられる、はず。最後踊りきって終わってくれれば「あー楽しかったー!」で終われる。多分。
そもそも、感動は求められてするものでもお膳立てされることでもない。おおっぴらに宣伝するのではなく、仕込みに留めておけばよかったのに。どうせモニターにでかでかと歌詞を映すだろうし、難しい曲ではないので新規も現場で1番を聞けば歌えるだろう。まぁ、事前に心の準備ができるという意味では親切なのかもしれないが。LDHの考える「ファンに寄り添う」とファンが望む「ファンに寄り添う」のズレがまた露見してしまった。つらい。「ランペ最高ー!!」と思う時と「そういうのいいです求めてない。距離感と寄り添い方を間違わないで」となる時との差が激しい。まさに燃えと萎えのジェットコースター。
まぁ、これの生バージョンをやりたいってことなんだろうな。
あの時は録音だったけれど、今は生の歌声が聞ける。ここまで長かったね的な。
それなら、そういう演出をすればいいだけで、事前告知をするのはやっぱり野暮だ。でも、なんかそれがLDHなんだよなー。斜め上のダサさ。(シンプルに悪口ですまない)
だって、普通こんなにも堂々と「俺たちを感動させてくれ」なんて言えなくない? 言えないよ、恥ずかしくて。こういう演出にしたらみんな歌ってくれるかな? と準備しているぐらいがちょうどよくてかわいげがある。自分たちのパフォーマンスでファンを幸せにする場で「皆さん覚えてきて歌ってくださいね!」「全員で感動しましょう!」なんてシンプルクソダサ。(だから悪口)
個人的に、こういうファン参加型馴れ合い触れ合い企画はファンミや接触イベントでやればよくて、ライブでは圧倒的なアーティスト像を見せつけて手の届かない存在だと思わせてほしい。一番星のような眩しく遠い存在でいてほしい。各々のスキルと表現、グループとしての爆発的な強さ。そういうもので心を動かしてほしいのだ。こんな風にお涙頂戴企画で感動を誘発しようとしないでほしい。
でも、メンバーはファンの歌が聞きたいんだよなーーー
多分マジでそれだけ。僕らも感動したいんですと言われたら、はぁ……そうですか、と頷くほかない。彼らはモノではなく人なので。感情がある人間なので。こちらの希望だけを押しつけるのもなんだし。
ただ、諸刃の剣だとは思う。アーティストはファンを選ぶことはできないが、どういうファンを獲得したいか戦略を練ることはできる。こういうことをしたらこういうファンにウケる、というのを先を見据えてもう少し真剣に考えてもいいのかもしれない。もう考えてるわといわれれば、はい。ですよね。申し訳ない。
自分がメインターゲット層へ属していないことは重々承知していて、その上で彼らを応援しているが、これ以上ズレると厳しくなるかもしれない。ライブが最高でさえあれば大丈夫なのだが、そのライブがこれなので。まぁ、実際に行けば「たのしーーー!!!」で終わるだろうけれど。
初日のチケットを持っていないので結果が出るのは六月かな。一応最後まで粘るが、静岡二日目は"16"ツアー発表前に他のアーティストのライブを取っているので今ツアーで最も倍率の高い日を狙うしかない。一ヶ月ネタバレ回避する準備をしておかねば。