日々徒然

zatta!

BUMP OF CHICKEN TOUR 2023 be there 5/28さいたまスーパーアリーナ ファイナル

ツアー初日ぶり。2/11の有明アリーナは、自分にとってもBUMPにとっても声出しが解禁になって最初のライブだった。

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数ヶ月しか経っていないのに遠い昔のような気がする。

BUMPは5類以降後の和歌山公演もマスク着用を義務付けており埼玉公演の動向を見守っていたが、他に追随するかたちで任意となった。詳しくは知らないものの、聞いたところによると5類以降後もマスクを強要するなとプチ炎上?したらしい。大変だな……
実際に現場でマスクを外していた人は約半分、いや四割ぐらいだろうか。前日5/27に参加したランペのライブも体感そのぐらいだった。

BUMP OF CHICKENは、自分にとって特別な存在だ。ファン歴が最も長いアーティスト。当然、ライブの参加年数も一番長い。バンドはしょっちゅう休止したり解散したりするので、ツアーがあると必ず行くバンドは今や彼らだけになってしまった。

色々な現場へ足を運ぶが、音を浴びて「あー、今生きてる」「生きててよかった」と心の底から思うのはBUMPなんだよなー。自分にとって人生だから。
彼らの音楽に対する自分のスタンスは信仰に近い。宗教だといわれても否定できない。そのぐらい深く人生に関わっている。数えきれないほど救われてきた。つらい時、苦しい時、しんどい時、常に彼らの音楽が傍に在った。

アンコールが終わり、藤くんがいつもの、最後のMCを話し終えた後急に「今日、どうやってここまで来たの?」と尋ねてきた。ぽかんとしていると、明日は何をするのか、今日までどう過ごしてきたのかと続く。「僕は知らない。知ることができない。それがいつも歯痒い」そんなことを言い出すから泣いてしまった。彼の言葉はいつだって心の深くやわらかな部分を揺さぶる。

「この二時間でこんなに深く繋がれたのに、僕は君たちのことを何も知らない。君たちの日常へついていくことはできない」
「けれども、僕の歌は君たちが望めばどこへでもついていく。君たちが望んでくれさえすれば」

ダブルアンコール『宇宙飛行士への手紙』。歌詞が刺さりまくって涙が止まらなくなった。この流れはあまりにもやばい、やばすぎる。「何の曲が聞きたい?」と尋ねる藤くんに会場からは『DANNY』と声が上がっていたが、どんなに求められても『DANNY』はやってくれないんだな。ちょっぴり寂しい気持ちもあるが、それでいいと思う。いつかのさいたまスーパーアリーナ、ダブルアンコの『DANNY』でジャンプしまくって前の席に膝をしこたまぶつけて青タンができたことを思い出しながら『宇宙飛行士への手紙』にひたる。音が心地よい。

間奏のヒロのギターソロが、マジで過去一かっこよかった。ヒロ、本当にギター上手くなったね。そう思って、また泣いた。やはり宗教である。

最後、手を繋いでお辞儀をするのに出島まで来てくれた。帰り道、自然と四人で肩を組み、笑いながら花道を歩いている姿を見てたまらなくなった。途中で離れることなく、ステージまでずっと組んだままだった。最近の藤くんは自分たちのことを「40代のおじさん」とよく言うけれど、40代のおじさん四人が仲良く肩を組んで一緒に歩んでいる光景、あまりに眩しい。一生仲良し幼馴染でいてくれ。

正真正銘、最後のMC。

貴方にとってライブとは、みたいな質問は本当にベタで王道で、昔からよく聞かれる。一生懸命考えて答えるけれど、なんか違う気がして途中からは「わかんないです」と言うようになった。
今回のツアーを通して、ライブとは自分たちの音楽を受け止めてくれた人と"会う"行為だとわかった。曲を作っている時は孤独で、一人でスタジオに篭ってやる。上手くいかないことも、行き詰まることもある。そのたびに君たちのことを考える。デモを録る時はマイクの先に、いつも君たちの存在を感じている。いつも君たちが側にいる。僕は君たちの日常へついていけないし何もしてあげられない。でも、僕たちの音楽は近くにいられる。だから、自分は音楽をやりたいと思うし、27年間続けてくることができた。これからも歌い続ける。全部君たちが理由。君たちが思う以上に、いつも君たちを感じている。本当にありがとう。

かいつまむとこういった内容で、一つひとつ言葉を選びながら真摯に話す姿を見て目頭が熱くなった。コロナ禍(と、チャマのあれこれ)を経て、ファンに対する愛情表現がどんどんストレートになっている。愛が爆発している。28歳を過ぎたぐらいから丸くなったけれど、ここ数年加速度的にファンを甘やかしてくる。……ちょっと違うな、ファンを調子に乗らせてくる。別にスタンスや意識が変わったわけではない。藤くんの姿勢は昔からずっと変わっていない。ただ、とてもわかりやすくなった。ストレートに言葉をくれるようになった。年を重ねているんだなと思う。新しい曲ができているという言葉に、どれだけ心が躍り、救われることか。ライブへ行ける日が待ち遠しい。

そういえば、ファイナルは男性ファンがとても多かった。たまアリの男性トイレにあんなに長蛇の列ができてるの初めて見た。男女比体感半々。(実際は4:6ぐらいかもしれない)藤くんが「男子!」「女の子!」と歌わせてきて、女子じゃなく女の子と言うのが藤くんらしいなと微笑ましくなった。BUMPは行くたびに若い新規ファンが増えたと感じるからすごい。ずっとそう。古参も新規もいいバランス。(だと思っている)

さて、ライブ後にアプリができていた。が、ライブに浸りまくっていたので気づいたのは夜遅くで、その頃にはアクセスできなくなっていた。いや……もうちょっとこう余韻をさ。リリース初日に登録しそびれたので、今もまだ登録できずにいる。誕生日前には登録せねば。ニコルと戯れることができるらしい。なにそれ、かわいい。

アリーナツアーをする前、ライブハウス時代のひりつくような尖った彼らを懐かしく思う瞬間もあるが、成熟した彼らの音が好きだ。この先もずっと彼らの音楽と共に歩んでいきたい。いつまでも元気にライブへ参加できるよう健康でいるぞ!